追憶の詩 -浮世抄華-
『石田散薬』は土方さんの実家で作られたものだと聞いた事がある。
斎藤さんは白湯の入った湯飲みと薬の包みを私に差し出して来た。
「涼ちゃん、入るよ。って、一君!?涼ちゃんに何飲ませようとしてんのさ!」
沖田さんは血相をかいて、私から薬の包みを取り上げる。
「石田散薬に決まってるだろう。この薬は何にでも聞くからな」
「涼ちゃんには山崎君が出してくれた薬があるから大丈夫だよ!」
「しかし、石田散薬の方が…」
沖田さんと斎藤さんは石田散薬について言い争いを始めてしまった。