追憶の詩 -浮世抄華-


ふと、ある事を思いついた。




「日記でも読み直そうかなぁ…」




内緒にしていたけど、私は京に居た時から今日までずっと欠かさずに日記を書いていた。




私は文机の引き出しから日記が書いてある冊子をすべて取り出した。




最初の方は花散り鬼としての事しか書いてない。




でも、壬生浪士組…、新選組と出逢ってからは彼らとの出来事しか書いていない。




「懐かしいな…」




私は日記に書いてある事を思い出すかのように、目を閉じた――。






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