追憶の詩 -浮世抄華-


「「暑い~!涼しくなれ~!!」」




あ…、平助君と永倉さんの声が重なってる。




暑すぎて、ぼうっとする…。




「涼しくなる方法か…。あ、あるじゃねぇか」




団扇を顎に当て、思案げにしていた原田さんが何か思いついたように笑った。




「何だよ、左之…。涼しくなる方法って…」



永倉さんがうだりながら、原田さんに尋ねた。




何か、嫌な予感がする…。





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