光へ
〜新学年〜
クラス替え表が玄関に張り出されていた。


みんなが賑わっている中に私は①人。

まず自分の名前を探し
無意識に海美の名前も探していた。

(…よし!また違うクラスだ。)


次は自分のクラスを一通り見る。

博とはまた同じクラス!
杏とはクラスが離れ。
劉樹と同じクラスになった。
そういえば劉樹と杏は別れたらしいけど。

沙羅はまた違うクラスだった。




自分の教室に入ると

新しいクラス、新しい教室で皆浮かれている

ちょっとうるさい。



『理恵〜同じクラスだねぇ!
家も近いし一緒に帰ったりするべ♪』

杏達グループの心菜[ここな]だ。
知らないうちに仲良くなってた。

心菜の言葉に少し驚いたが軽く返事をした。



『心菜〜理恵ち〜ん!
蓮音[れおん・女]も一緒だょお〜!』

結構、裏表のある蓮音。
これも杏達グループで仲良くなったけど
自分はあまり得意なタイプぢゃないかも。



こんな感じに新たに始まった学年。

出だしは好調♪仲間が何人も増えた。



その日1日は授業もなく
あっという間に学校が終わった。




 放課後になり

心菜:『理恵〜今日、カラオケ行くベ?』


理恵:『先生とか親に怒られるべ。
まだ中学生なんだし』


心菜:『いいぢゃん!
もう中2だし皆行ってるよ!』



親・兄弟としか行った事のないカラオケ。
あまり気が進まなかったが
心菜に連れられカラオケへ向かった。



自転車で2人乗りをして
入って行った道は飲み屋街…。

薄暗くボロイ建物の2階にカラオケ店がある。

急な階段を上がって行くと
ガラの悪い高校生
その中に中学生も多々居る。



心菜:『おばちゃ〜ん杏達きてる?』

カウンターごしに声をかけている。
常連らしい話っぷりだ。


おばちゃん:『きてるよ〜1番奥の部屋だ』

心菜:『ありがとう〜』



そんなに広くない店内。
すぐに奥の部屋に着いた。

その部屋に入ると。


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