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次の日

劉樹・豪輝・杏・心菜・蓮音は
職員室に呼ばれ
他の生徒には全校集会が開かれた。


校長からカラオケ店への出入り禁止
喫煙飲酒禁止の厳重注意をされた。


もちろん皆、悪い事だと知っている。

今回、見付かったのは運が悪かっただけで
隠れてやってる生徒はまだまだ居る。

今の時代、当たり前になってる事が恐ろしい。



全校集会の後は普段どうりの授業が行われ
学校生活はいつもと変わりなく終わった。

ただ劉樹達は帰りに親が呼び出され
真っ直ぐ帰る様に強制帰宅させられていた。



もちろん自分も遊ぶ相手が居なく
真っ直ぐ帰宅した。




 そしてPM19,00頃、学校から電話があり
担任がウチに来た。


突然の家庭訪問だった。

昨日の事件の事を先生から母へ説明された。



築野先生:『それで本題なんだけどね!
相田さんは最近、成田さん[杏]達と仲良いわよね?
お母さんは成田さんご存知ですか?』

自分に話をふった後、母さんに問い掛けた。


母:『成田…ん〜…あぁ!
小学校が同じぢゃなかった?理恵』

確かに小学生は同じだったが
仲良かった訳ぢゃない。


理恵:『うん。』

(なんの話されるんだろ?)
冷や汗が出る。


築野先生:『今回の事件も成田さんが主犯でして
前にも何回か問題起こしてるんです。』

(主犯て(笑)犯罪者扱いかよ。)


母:『え?!そんなコには見えないわ〜
礼儀正しくていいコだったと思ってたけど。』


築野先生:『それで相田さんにはもう関わらないでほしんです!
私が言うのはおかしいかもしれないですが。
巻き込まれてほしくないんです。』


母:『そうね〜もしもの事があったら困るものね〜』

(…やっと友達を見付けたところだったのに…
勝手すぎだろ大人。)


理恵:『でも…』


築野先生:『もし成田さん達に何か言われたら
先生のせいにして、いいから!
それより自分の今後を考えて!』



何も言えなかった。
話は杏達と今後、関わらないという事に
勝手に決まっていた。
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