はらり、ひとひら。
膝の力が抜け、その場に崩れ落ちる。
「大丈夫か、杏子」
「お、終わった・・・の?」
体中の力がすっぽり奪われた
ような感覚。
「ああ。初めての割には上出来だった。流石、桜子の孫といったところか」
「よ、よかったあ…」
安堵から全身の力が抜ける。
上手くいって良かった、師匠も誉めてくれた。でも、心のどこかで喜んでいない自分がいた。…つんざくような悲鳴を思い出してしまう。
「杏子」
「…?」