甘い満月~Sweet Full Moon~
「あ~あ! お前不良~せんこーにチクッてやろぉ~」

「でもこれ岡田のタバコじゃ・・・・」

言いながら振り返った私は驚きのあまり持っていたタバコをベランダのコンクリート部分に落とした。

まだ一回しか吸ってないのにぃ・・・


「タバコくせーよ」

そういいながら岡田の唇は私の唇から離れ、岡田の両腕が私の腰に回された。

強く抱きしめられて身動きがとれない・・・・と同時に、今起こったこと、起こっている事に対する理解に苦しむ。


そして・・・・私を抱きしめる岡田の肩越しに見えた人影があった。

なんとも最悪なタイミング。


その子は・・・・・・・・・
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