甘い満月~Sweet Full Moon~
その表情とは裏腹に、岡田からでた言葉は、優しかった。

「昨日はごめんな。でも、俺お前の事ずっと好きだったから、悔しくてさ。しかも一年にとられるなんて。でも、お前付き合ってないって言ってたし、まだ可能性ある?」

「ごめん。芯くん私の彼氏なの。岡田の気持ちは嬉しいけど、岡田はもっと良い子見つけて頑張って?」

ゆっくり、でもはっきりと私は岡田に言った。

岡田は、納得したのか、

「分かったよ。」

と、ボソっと言って屋上を後にした。

一気に緊張が解け、その場に座り込む。
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