もっと大切にする~再会のキスは突然に~

病院内のことで知らないことはないかと思うくらい、情報通のゆきちゃんによってそれはもたらされた。

その日の日勤業務もほぼ終了していて、翌日の検査準備をしているところ。


「あ~ぁ、やっぱりイケメンDrが売れ残ってるわけないですよね~。」

盛大なため息を吐き出しながら、業務終了のようで二の腕まで石鹸で洗っている。

「何の話?」

やっぱりも何も全然脈絡のない話に苦笑する。

「だから~、もう全滅なんですって、今年のDr達。」

全滅?っていう疑問符をうかべ首をかしげると、思いもよらない台詞に頭が真っ白になる。


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