もっと大切にする~再会のキスは突然に~

「へぇ~、そうなんだ。でもそれって噂じゃないの?高木先生に彼女いる感じないでしょ?」

あえて、高木先生の名前を出してみるけど、でもきっと私の引きつった表情は消えてないんだろうなと感じて手元のカルテに視線を移す。


私のそんな表情はゆきちゃんには見られなかったようで、ゆきちゃんは自棄になったように捲くし立てる。




「違いますよ!いろんなとこからの情報なんですって。外科の先生には婚約者がいるって直接聞いた子がいるし、河合先生は綺麗な彼女が会いにきたのを見たって子がいるし、高木先生は…私が告白して言われたんです。」
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