エロスからタナトスへ
そんな冷静さも、つかの間。

彼のキスは、今までのどんなキスとも違った。

セックスより、強く深く二人をむすびつけるものだった。

夢でも幻でも、後悔はしない。

「ジョンフン。私たち、死ぬまで一緒?」

「ああ。ずっと一緒だよ。」

「これから、どこに行くの?」

「僕んちに決まってるじゃない。」

「うん。」

「もう、どこにも行かないで!」

「うん。」

「泣かないの。」

「うん。」

返事をするのが、やっとだった。

ジョンフンは、私の手をとった。

彼の手は、最初に握手をした時の感触と、

同じ。

やわらかく、あたたかだった。

(完)

< 142 / 142 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

セカンド・サラン~年下君に恋して~

総文字数/31,455

恋愛(その他)153ページ

表紙を見る
スクランブル

総文字数/21,633

恋愛(キケン・ダーク)164ページ

表紙を見る
レンアイ 韓国年下男の子

総文字数/47,409

恋愛(その他)221ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop