エロスからタナトスへ
トークのあと、

美保は、ゲームといったけど、

これだけの会場、

抽選会となった。

箱の中から、座席番号をひいて、

当たりの人には、彼の私物がもらえるらしい。

「あー、5人だけか・・・どうか当たりますように。」

美保が、手を合わせている。

「あーん。いいなあ。もらった人。握手までしてるよ。」

司会者が最後の一人と言った。

「26列45番!」

ジョンフンが日本語で言った。

美保が「26列!?」

あたりがざわめきだした。

え?私?

美保が「詩雨子、お願い変わって!」と言ったかと思ったら、

係の人がやってきて、連れ出されてしまった。

えー!
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