初恋のキミへ。
―2―

隣の席

+裕也side+



この状況はヤバいぞ

俺は今、冷や汗が出そうなほど焦っている。

その理由は…



「ねぇ、プリント。」

「へっ!?」

「だから、プリント。早く後ろ回して?」

「あっすいません」



俺の席の前が、『昨日の女』だったからだ。

昨日はサボったから知らなかった。

これはヤバい…

嬉しいけど…



「だいじょぶか?」

隣から、理玖が話しかけてくる。


「え、な、なにが?」

「焦ってんのバレバレ。さっきなんて、プリント渡されただけで、ドキッとしてただろ」

「うるせーほっとけ」



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