初恋のキミへ。
―――3時間後


「あの校長、話し長過ぎ!!」

「やっと終わったあ」

「でも、葵とまた同じクラスになれて良かった!!」

「あたしも!!この学校3年間クラス替えないし、ずっと一緒だよ~」


式を終え、手渡されたクラス分けのプリントを手に、自分の名が記されたクラスへと向かう。

少し緊張しながら、1-Bとかかれた扉を開け、教室へと足を踏み入れる。


「どこに座ればいいのかな?」

「“とりあえず、出席番号順に座れ”だって。」

前にある真新しい黒板に、そう書いてあった。
出席番号順に座るんだったら、私と葵は近くの席になれる。

指定された席に座った瞬間、扉が突然開いた。


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