美味しい時間
憂鬱な気持ちで会社に着くと、案の定、東堂課長の周りには数名のお姉様たちが集まっていた。
毎日ご苦労様ですよ、まったく……。
自分のデスクまで行き椅子に腰掛け仕事の準備を始めると、東堂課長は私に気づき声を掛けてきた。

「藤野、遅かったなぁ。だから乗せてやるって言ったのに」

ギャーッ!!
何で今ここで、そんな事言うかなぁ……。
ほらっ、今のその言葉で、お姉様たちに全員が、ギロッと何とも恐ろしい目で私を睨みつけてるじゃないのぉ。
ちょっとマジで勘弁してよぉ、課長~。
私、会社で敵を作りたくないんですけど……。
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