恋に焦がれて迷走中

@6 PAST~過去~

1年前

「岬って、付き合っている奴いるの?」


隣の席の竪脇(たてわき)が声を掛けてきた。


竪脇は柔道部で、身体の大きなやつ。


頭は良くて、授業中分らないことや、


テストの山など良く面倒見てくれた。


だから、見た目関係なく男女に人気があった。


「いや、いないけど。


 つ-か、あたしに気があるとか?」



「あ、ごめんそういうんじゃないよ、


 俺には愛ちゃんいるし。」



「は~、ごちそう様。


 なら、あたしのことなんてどうでもいいっしょ



 どうせモテナイもん放っといてよ。」

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