私の恋愛説明書

辛いこと


沙月side






わたしはその場に動けなかった。

何が起こっているのか良く分からなかった。

聞いてしまったんだ。

教室の外で。

先生から頼まれたプリントを忘れて、教室へ入ろうとした瞬間。

『鈴野ってやつ知ってるか?』

扉を開こうとした手が止まった。

なんでわたしのことを…
< 71 / 100 >

この作品をシェア

pagetop