let's go ワイルドパラダイス

「レオくんも甘い匂いがする…」


「そうかぁ?」


「…うん…いい匂い…あったかいし…眠くなっちゃいます…」


ポンポンと背中を叩く手。



「お休み…モモ…」



優しく髪を撫でる手。



わたし…この手を知ってる気がする。



「………せよ…モモ…」



安心感からか、急激に睡魔に襲われてしまった。



夢の国に向かうわたしの耳に、レオくんの切なげな呟きが聞こえたような気がした。



**



「……ん…?…ここ…どこ?」



確かレオくんと屋上にいたはず…だよね?



目覚めたわたしは、なぜだかベッドの上だった。


しかもフカフカですっ。

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