“運命の赤い糸”
12.事故
ミユキの家に行って、帰っている途中だった。

駅までの道で、ある公園の前を通った。

最初に見えたのはサクラ。


道を変えようかと思った瞬間目に入ったのは、トモヤに押さえられるようにして暴れるヒロキの姿。


どうしたの?

何があったの?

その前に‥


なんでヒロキがいるの?


そのままあたしは3人の元へと駆け出していた。


「ヒロキ!」


ヒロキは、あたしの声に気付いてないのか、険しい顔でサクラを睨んだままだった。


こんなヒロキ、見たことない。


「ナオっ‥‥」


あたしに気付いたトモヤが、こっちを向いた。




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