“運命の赤い糸”
その日は

ナオの両親も
トモヤも
ミユキも
そしてサクラも

ナオの病室に集まっていた。


みんながみんな、ナオが目を覚ますことだけを祈っていた。

俺たちの間に会話はなく、機械のピッピッという音だけが、室内に響いていた。


夜が更けても、誰も眠ろうとはしなかった。


じっと、ナオだけを見つめていた。

それでもいつの間にか眠ってしまっていたみたいで。


目を開けると、辺りは明るかった。

ナオの両親の姿はなく、トモヤとミユキとサクラが、ナオのベッドにうつ伏せて寝ていた。




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