“運命の赤い糸”


あたしは彼女の存在を知ってからも、ヒロキとは今まで通りに接した。

ヒロキからもメールはくるし、声だってかけてくれる。

だからあたしは、彼女なんて気にしてなかった。


そんなある日。

あたしは教室にいた。

すると、ドアの方からクラスメイトがあたしを呼んだ。


歩いていくと、そこにはものすごく可愛い人。

だけど見覚えがない。

あたしに何の用?


「安達ナオってあんた?」


見た目と比べて、話し方は最悪。

偉そうな態度に、あたしは少し怒りを覚えながらも返事をした。


「そうですけど。何か用ですか?」


怒りのせいか、口調が荒くなる。




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