悪魔の熱情リブレット


 アンドラスは入り口の扉を破壊し、勢い良く駆け込んできた。

「ティアナの気配がする!!ティアナ!!」


そして彼が目にしたもの。

見知らぬ男と口づけを交わそうとしている愛しい少女。






「人間風情がっ!!!!僕のティアナに触るなぁーーー!!!!!!!!」




ライナルトに向かって正確に突き出される剣の切っ先。



(殺られるっ!!!!)


彼が死を直感した瞬間――。











「やめてぇーーー!!!!!!」









肉に剣が突き刺さる。









「ア、ン…ドラ…ス…」







貫かれたのは少女。



とっさにライナルトを庇ったティアナは悪魔の剣の餌食になった。


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