神様がくれた夏




「ぜんぜん大丈夫です」



「そうか」



「はい。 それで用事とは何ですか?」



すると先生はそうそうと言っては引き出しから大きめの茶封筒を取り出した。


その茶封筒を差し出してくるから、あたしは「?」何だろうと思いながらも受け取った。



「本当大した用事じゃないんだ。 その中の用紙、時間があるときに見ておいてくれ」



そう言われ、あたしは茶封筒に目を落とした。



この茶封筒の中身が何となく分かった。


分かってしまうと、あのまま気づかずに帰宅していればよかったと思ってしまった。



「…はい」



あたしの返事は暗い。


それを察したんだろう、先生は何も言わなかった。



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