神様がくれた夏

君を救う為に




(後悔は…してない)



なんて、何度も何度も心の中で呟く。


それはもう一体どのくらいやっていたことだろうか。




夏目涼と別れて学校へ戻ってから、あたしは職員室に乗り込んで正直に全てを話した。




先輩に襲われたこと。


それに対して夏目涼があたしの代わりに怒って殴ってくれたこと。



夏目涼を助けることしか頭になかったから恥ずかしくはなかった。


ただ、あたしを見る目を見ることが悲しくて苦しかった。


< 381 / 468 >

この作品をシェア

pagetop