一度の保証(短編集)
after then 4、5、6.
大学を 二年前に卒業し、すぐ入社できた会社へ勤めながら、母さんと二人暮らしをしていたが、そんな母さんは、俺の事を気遣い出したのか、老いてきた自分を気にして、老人ホームへ入ると言って来て数日



母さんは、本当に入って行った。



えりなに保証を受け渡した母さんより早く、父さんが亡くなるとゆう思いがけない事に、俺と母さんはもちろん埜上さん達も驚いていた。



父さんは、一度 事故にあったが、生還した。



事故と言っても 本当に不幸な事故だった。



工事中の鉄筋が、頭上に落ちてきたのだった。



だが、生還したのも まもなく、病にかかった。



誰の責任で何が悪かったのかとは、誰も言わなかった。



無意味に言ったとしても、父さんが、帰って来ない事実しかないのだから。



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