また一緒に、1本取ろう。
「俺の番か」
「凌っ!あのくまのぬいぐるみだからね!」
あまりにも必死な唯に、
思わず吹き出しそうになった。
くまの体を狙って撃ってみる。
「道木おしいっ!」
「凌も健ちゃんも、頑張って~っ!」
その後も、玉は当たるのに倒れない。
健太の最後の玉は、隣のスライムに当たった。
「健ちゃんスライムとかっ…!」
「何でスライム取ってんのよっ」
「そんなにみんなで爆笑すんなよ!」
残されたのは、俺の最後の玉だけ。
当たってくれ…っ!
願いを込めて撃つ。