また一緒に、1本取ろう。
「川瀬、進路希望用紙そろそろ出せよ?」
「えっ!?進路!?」
「その様子だと書いてないな」
「おっしゃる通りです」
「川瀬の学力は…まぁ努力次第だな」
「うぅ~…痛いところを…」
「肝心なのは川瀬が将来、何をしたいかだ」
「将来…か」
悩みがまた1つ、増えてしまった。
将来なんて全然考えてなかったな~。
みんなで楽しく過ごして、剣道をして。
凌が隣にいれば、それで十分だったから。