眠り姫が目覚める前に
なんなんだ。

このウキウキ感は。



なんか調子くるうし。

……らしくねぇな。



自分の部屋のチャイムを鳴らすことに違和感を感じながらも、ドアを開けてもらうのを待つ。


「おかえりなさい」なんて笑顔で出迎えてくれるあいつの顔を想像してまた頬が緩む。


あぁ……。

なんか、あいつの好きそうなもんでも買ってくれば良かったかな。


なんて……オレの発想どうなってんの?

なんか最近、おかしいんだよな。

あいつに出会ってからずっと。


オレの頭ん中……

気づけばひょっこり顔だすんだよなぁ……。


「なんなんだ、これ……」


オレは独り言を呟いて頭をかいた。


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