新しい恋のはじめかた



最終的にはため息までつかれるほど。


そんなに変だったんだ…。



「あの、似合ってないってわかってるけど着なくちゃいけなくて…。もう脱ぐから…」

「は?何言ってんの?」

「へ?」

「俺、すげぇ似合ってると思うけど」



すげぇ似合ってると思うけど……?



「だってさっきため息ついたし…」

「それはヤキモチ妬いただけ。あの男、花音にベタベタ触って」

「………何だよかったぁ…」



引かれてたわけじゃないんた……。



「いや、よくない。本当なら今すぐにでも脱がせたいし」

「なっ…!!///」

「文化祭終わった後楽しみだな?」



ーーー…あたしに最初の恋を忘れさせてくれたのは強引で、けど優しいこの彼。



そして、新しい恋をはじめさせてくれた。



これからもあたしの新しい恋は続きそうですーーー…。



「利玖って結構Sだよね…」

「…それも花音にだけ」



*END*




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