新しい恋のはじめかた



「きゃー…可愛い…」



お店の中にあるものは全て可愛いものばかり。



「あ、ペンギンだぁ!!モフモフしてる~」



あたし一生ここで生きていけるかも……っ。



「花音、気に入ったのはあったか?」

「え、うん。これかな?」



あたしは利玖にへののぬいぐるみを見せた。



「ちょっとそれ貸して?」

「うん……」



あたしは不思議に思いながらも利玖にペンギンのぬいぐるみを渡した。



「ちょっ……利玖っ!?」



ペンギンのぬいぐるみを持った利玖はスタスタと何処かに歩いて行ってしまった。



ど、何処行くの!?



あたしも急いで利玖が歩いて行ったほうへ行ってみると……



「………すみません。これ、ください」

「はい。1200円です」


利玖は平然とした顔でペンギンのぬいぐるみを購入していた。



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