新しい恋のはじめかた
好きになったら…



「ーーー…利玖っ…」



利玖のいる教室のドアを思い切り開けた。



「…うわっ……花音か。どうしたんだよ?そんなに慌てて」



いきなり教室のドアが開いたから利玖は少し驚いていた。



「……えっと……」

「ん?どうした?」



こういうときって何て言ったらいいの…?



あ、まず最初に楓に告白したこと伝えなくちゃっ……。



「利玖、あのね…」

「うん」

「あたし……楓に告白したの…」

「……え…」

「利玖?」

「…それで、返事は?」

「えっと……振られたっていうか…振られたんだけど気付かれたみたいな?」



楓に利玖が好きなことバレちゃったし……。



「…振られたんだけど気付かれた?何を気付かれたんだよ?」

「…それは…あたしの好きな人が…」

「………………」



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