。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。


まぁ確かに美人であったし、別に年上が嫌いってわけでもない。


一筋縄じゃいかなさそうなところとか、そうゆうのって逆に落としてみたいって気にさせられて、結構好きだったりするけど、


「浮気とかありえへんし。俺は朔羅一筋や。大体あの女はドクターの女やろ」


「ちっ。戒さんが浮気したら俺がその隙にお嬢を……」


はじめて気付いたけど、


こいつ…無気力そ~な顔して、恋愛に対しては腹黒いところがあるな。


この様子じゃまだ朔羅のこと諦めてないっぽいし。


益々気が抜けん。


「まぁ彼女のことが気になるんなら、調べてみますけど。どこまでできるか……」


「いや、彩芽さんのことは俺が探る。お前はイチを何とかせえ」


「戒さんずるい。俺かて和服の方がええです。もうあの女いやや……」


またも響輔が顔を青くさせて、ぎゅっと俺の肩に擦り寄ってくる。


俺はお前がいやや。


てか和服て……こだわるとこ、そこかよ!


でも―――イチ―――かぁ…


映画の試写会もあるし―――


青龍会本部に行くって言う約束もある。


鴇田が退院したら、こっちからつついてやるか。





どっちにしろイチ―――あいつの正体を近いうちに暴いたる。



覚悟しいや。






******************






< 103 / 776 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop