。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
目を開いたままゆっくりと俺の方を振り向き、
「朝霧―――……?」
と問いかけてくる。
読みは外れていなかったか。俺がさらに目を細めると、
「アサギリ――って誰??」
大狼はこっちが拍子抜けするぐらい間抜けな顔で聞いてきて、俺は張り詰めていた何かがプツンと切れた。
「会長の秘書だ!キリのことだよ!!」
「…会長の秘書??キリ??あ~あの…」
分かってるのか分かってないのか大狼は小さく頷いて、それでも俺の話に興味を失ったのかまたすぐにデスクトップに視線を移す。
しらばっくれてるのか。
本当に“妹”と気付いていないのか。
む゛~~分からん…
「自慢するほどなんですか?僕はまったく興味がないですよ~。僕が興味あるのはヒヨコちゃんとヒツジちゃんとうさぎちゃん♪」
~~~!(怒)
俺は立ち上がり、大狼の腕を掴んだ。
何にキレたのかは言うまでもない。こいつの変態っぷりは間違いなく素であり、いい加減辟易してたからな!
遠回りして探りを入れる俺が間違っていた。
「え??」
いきなりの行動にびっくりしたように大狼が目をまばたき、
「来い!少し話しがある!!」
俺は嫌がる大狼を奥の応接室まで連行していった。