。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。

登校日!?






◆ 登校日!? ◆


クラブZへ潜入!の作戦を綿密に打ち合わせした、



―――その次の日。


この日は夏休みの登校日だった。


久しぶりの学校だぜ。


着ていなかった期間はたったの三週間ほどだってのに、妙に制服が懐かしかった。


制服に着替えて戒の部屋を覗きにいくと、やっぱり…ってか例のごとく爆睡中だった。


昨日の会議中の難しい顔はどこへやら。


寝顔が妙に平和だ。


またこいつぁ色っぽい寝顔で……


枕を抱きしめながら顔を埋めて、長い睫を伏せぐっすりおねんね中。


前髪がちょっと上がっていて、額が露になってる。



無防備で―――可愛いし。



ジュルっ


いかん!ヨダレが!!


あたしゃエロおやじかっ!慌てて口元を拭いながらも、


「おい、戒。起きろよ!今日は登校日だ」


ゆさゆさと戒を布団の上から揺すると、




「登校日ぃ…?そんなのバックれようぜ~♪」





と幸せそうな笑顔をふわふわと漏らして、またも眠りに入っていく。






< 564 / 776 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop