君へ、約束の歌を。<実話元>
…結局、大会は欠場することに決めた。
競技場に行ったら、
絶対に祐ちゃんを連想する。
考えるのは悪いことじゃないけど、
私にはまだ受け止められない。
学校に行くのも辛かった。
教室、グラウンド…
祐ちゃんとの思い出が溢れてるその場所には、胸が締め付けられる。
学校では…
祐ちゃんのいない時間が、
あまりにも普通に流れてる。
まるで私だけが、
その場から切り抜かれたかのようで。
みんなは前と変わらず、
笑ったり怒ったり泣いたり。
当たり前なんだけど…
それがすごく虚しかった。