君へ、約束の歌を。<実話元>

自分の思いを押し込めて気を使って過ごしてるからか、付いたレッテルは、


清楚
大人しい
女の子らしい…


それが、私の新しいポジション。


大人しいとかって言っても、暗いとか思われてるわけじゃなかったし、クラスのみんなとも男女関係なく仲いい。


不自由な時もあったけど、そんなに嫌ってこともなくその第一印象を受け止めてた。


波風立たないってことが、この頃の私には、大切なことだったから。


自分の心を守るために、
自分の心にカギをかけて、
自分の心を隠してたんだ。








「ねぇねぇ愛璃!
今日、部活見学に行かない?」



そう誘ってくれたのは、今クラスで一番仲がいい、彩紀(サキ)。



『そっかぁ〜…そろそろ、部活決めなきゃだもんね!
いいよ、行こっ!』


「やった♪じゃあ後でね〜」



授業開始のチャイムが鳴って、
自分の席に戻ってく彩紀。



うちの高校は、絶対どこかの部活に所属しないといけない。


帰宅部っていうのはなくて、部活をやりたくない人は名前だけ登録して普段はサボれるような部活を選ぶ。


私は何部に入ろうかなぁ…



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