君へ、約束の歌を。<実話元>


私があげたのは、時計。


腕時計じゃなくて、机の上とかに置く小さめの置き時計。



『祐ちゃんのイメージの色にしたの!』



…それに、祐ちゃんがピンク系の女の子っぽい色の物は持ってない、あんまり好きじゃないから持ちたくないってこと、知ってるから。



「うん、青も黒も好きだよ。
ありがと〜!大事にする!」



「…そういえば、その人のイメージの色ってあると思わない?」



私と祐ちゃんの様子を見守ってた亜美がふと思いついたように言った。



「あ〜たしかに!なんかわかる」


「あるよね!前テレビでもやってたなぁ。
その人を色に例えると…みたいな」



他の陸部メンバーも話にのる。


普段の持ち物の色とかも影響するかもしれないけど、その人を表現するような色って確かにあると思う。



「じゃあ、うちらみんな色に例えてみようよ!」


「亜美、ナイスアイディア!」


「面白そうじゃん♪それ」


『じゃあまず亜美から〜!
みんな亜美は何色のイメージ?』



最初の亜美の一言をきっかけに、みんなこの企画に顔を輝かせる。



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