オノマトペ
「ああ、学園主催のトーナメント方式のバトルだよ。誰が学園で一番強いかを競い合うのさ」

夕方橘邸に帰ってくると、白いフリフリエプロン姿の和音が、ハンバーグをフライパンで焼きながら説明してくれた。

「へえ、武術大会みたいなものか。楽しそう~!」

同じく白いフリフリエプロンをつけて、フライパンの上でデミグラスソースをしゃかしゃかかき混ぜるフェイレイ。

その横で、同じく白いフリフリエプロンをつけたリディルが、無表情にオレンジや赤のトマトをルッコラの上に盛っている。

……てか、何このフリフリ18歳トリオ。

みんな似合ってるから怖いんですけど。

「興味があるなら出てみたらいいんじゃないかい?」

「うーん……確かに、興味はあるし、出てみたいと思うよ。皇都の武術大会、出るの夢だったしー」

どうやらフェイレイの世界には『武術大会』らしきものがあるらしい。

それに出るのが夢だった、というフェイレイだけれど。

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