《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
部活を休んで、私は千早さんの運転する車で、先生の住むマンションに来た。



この辺では有名な洋風モダンの高級マンション。


どんな人が住んでるのかと思っていたけど・・・
まさか、小笠原先生がここの住人だったとは。



エントランスもさながらホテルのような雰囲気。

足元は大理石。

警備員と受付にはコンシェルジュが常勤。



季節の花が飾られたその奥にエレベーターホールがあった。



私は千早と共に、エレベーターに乗り込む。



「…知弥様にあなたの血を少し輸血させてもらっていいですか?」


「え、あ…いいけど…血液型は合うかな?」


「知弥様はAB型です。花奏様は確か…A型…問題ありません」






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