《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「冷たい婚約者だな~」



「・・・」


「知弥様!」


千早さんが知弥さんの態度を窘めた。



「サンキュー」



先生の低く、優しい声を背中越しに訊く。



「千早…俺は大丈夫だから、花奏を邸宅まで送ってやれ」



「承知しました…」



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