《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
一応,私…知弥に恋してると思ってるけど。


何もかもが初めてでーーー・・・



「・・・」
私の血を吸い始めて、吸血衝動がコントロール出来るようになった知弥は最近、上機嫌。



でも、クールな印象は変わらない。



「いよいよだな…」


意地の悪い微笑みを浮かべて、私に念を押してくる。


汚いカオスとなった資料室の掃除に追われていた。


「口を動かす前に掃除…ちゃんと手伝って!知弥の部屋でしょ?」


「偉そうに…呼び捨てるな」


片眉の上げて、知弥は私を睨みつける。


「二人の時は呼び捨てろって言ったのは知弥でしょ?」



「?俺がいつそんなコト言った?」


「もおっ」
素知らぬ振りをする知弥に愛想が尽きる。


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