坂田家の日常
家に帰ると、尚也の時よりも深刻だった。
これか完全に、菜緒子の耳に入ってるな……。
菜緒子の部屋を横切る時は、意味もなく怖かった。
自分の部屋にいるのも怖くて、リビングに非難。
「尚斗くん、菜緒子ちゃんに何かあったの?」
「ん〜…。失恋?」
「あらま。菜緒子ちゃん、フラれちゃったの?」
「まーそんな感じ」
母さんに聞かれたから、答えたけど、フラれたからあんなになってるわけじゃないんだよな……。
「でも、どうしましょ」
「何が?」
「今日の晩ごはん、菜緒子ちゃんが作るはずだったのよ」