坂田家の日常
自分の部屋でくつろいでると、一件の着信。
姉貴からだ……。
十中八九、悪い予感がする。
「――はい、」
『出るの遅ぇ〜!!ヒクッ…なにやってん…ヒクッ…だよ…』
「……もしかして酔っぱらってる?」
『酔ってねーし……ヒクッ』
「…………」
いや、完全に酔ってるだろ……。
『あたしぃ…今、繁華街にいんのよ〜。それで、迎えにきてくんない…』
「何で俺が……」
『あぁん?何か文句あんの?』
「いや、ないです……」
電話越しに厳つい声出さないでもいいだろ……。
怖いんだよ……。