坂田家の日常
尚也はちょっと離れた所に、出来る限り変装して、周りに溶け込んでいる。
俺達の側にいないのは、姉貴が目立つから。
菜緒子は今日、真壁と出掛けていない。
「……姉貴、」
ピタリと止まった姉貴に、声をかける?
「進路変更。先にトイレ行くぞ」
「は?」
「早く来い」
「ちょっ……」
人混みを掻き分けて、トイレに向かおうとする。
一体何事!?
トイレに来たかと思うと、トイレに行くわけでもなく、外の静かな所でどこかに電話かけてる。
「……あぁ、それでだな…」
何の話か、さっぱりわからない。