坂田家の日常
「奈緒美姉、なんかおかしい」
「……だな」
「ってか、奈緒美姉さ、神様とか信じるんだね」
「…………」
確かに、と思ったのは口には出さなかった。
「ん?」
たくさんの絵馬が付けられている中で見つけた一つの絵馬。
“今年こそ彼女が欲しい! セージ”
セージ……お前、ここに来たのかよ……。
「尚斗兄、あれ!!」
「どうした?」
「セージ君が……」
「セージ!?」
思わず声をあげてしまった。
名前が呼ばれたと気づいたセージが辺りを見回し、俺達に気づく。
今日いたのかよ……。