坂田家の日常
時すでに遅し。
ケータイを床に投げつける姉貴を見て、嫌な雰囲気が漂う。
姉貴に直接聞くと自ら豪語したセージは、いつでも逃げる準備はリビングのドアの所にいて満タン。
ここでセージが逃げたら、絶交だ。
「奈緒美ちゃん、晩御飯はどうする?」
「外で食べる。尚斗の分もいらないから」
「…………は?」
今、シレっと、聞き捨てならない事が聞こえたような……。
「行くぞ」
「は?」
「さっさと着いてこい」
「なん……――」
問答無用とばかりに、姉貴に引きずられる俺とセージ。