私と居候くんと。
1章 今日から居候!

┗手違い?勘違い!?






「あたしの家に居候?」




はじまりは母からの一本の電話だった。




「そうそう。母さんの友達の子なんだけどね、その子が美沙の家の近くの学校に転校するらしいんだけど良い物件ないらしくてね~。」


「それであたしの家に居候させろと?」

「さすが美沙!話しわかるじゃないの~♪」



ふぅ、とあたしはため息をついた。
居候なんかさせたら一体何のために一人暮らし始めたのかわかんないじゃないの。

まぁいっか。
どうせ一時的なものだろうし。
話し聞いてあげよう。




「で?その子まさか男じゃないでしょうね。男なら論外だからね!」

「大丈夫!女の子よ。美沙さえよかったら明日にでも下見に行きたいみたいなんだけど、いいかしら?」

「明日仕事休みだし良いよ。」

「じゃあ明日美沙の家に行くように連絡しておくわね!」

「うん。お願いするね。じゃあおやすみ」




電話を切り、ベッドにダイブする。
そして枕に顔を埋め深呼吸をした。

下見とは行っても明日来る子が住めるように部屋掃除しなきゃいけないのか。




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