妄想LOVER

バレた!


「楽しそうですね。何か良いこと書いてありましたか?」


妄想ワールドで主人公が暴れまくっているところで声をかけられ、現実に戻ってくる。


あぁ、危ない危ないー…。

葵くんには妄想を元に執筆していることは内緒にしている。
なるべく妄想しないように気をつけていたのに…アンケートが楽しすぎて妄想が膨らむ。



「今回の話も楽しかったって書いてあって嬉しくて!」



そう言って、うまく誤魔化せたと思っていた

……のに。



「そうですか。あまりに楽しそうなので、てっきり妄想の世界でお話作っているのかと思いましたよ。」


「そうなの!妄想の世界で………はい?」


「え?妄想の世界で…」


「なんで葵くんが知ってるの?!」




…妄想してブツブツ言ったり、妄想ワールドに入り込んではニヤニヤしてるなんて…葵くんが知ったら気持ち悪がられると思って言えないでいた。
それなのに何故、彼が知っているのか。


あまりの剣幕に葵くんがビックリしながら、シドロモドロに答える。



「え…と。編集長からお聞きしました…よ。
香月さんの執筆方法でもあり、癖だからと…。あまりに酷かったら止めてやれと仰っておられましたが…。」





……セイちゃん……。
余計なことを!!





「………気持ち悪いでしょ?」


「え?」


「…良い年して妄想なんかして…それで執筆してるなんて…気持ち悪いよね…。」


「どうしてですか?文章をどうやって書くかは人それぞれですし、人は多少なりとも妄想や空想しますよ。
…それに妄想している香月さんは大変可愛らしいです。」


と、顔を赤らめる葵氏。





……この人、シレッと可愛いとか言ったよ!

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