キミイロ



『あぁ。何か用?』


俺は、つい冷たい言い方になってしまう。


「うん。あの…今から会えないかな……?」


『今から?』


「うん。…あの公園で……。」


『どうして?』


「ちゃんと話したくて…」


『……。』


「お願い!待ってるから来て!!」


ピッ!プープー―――…


返事をする前に優美は電話を切ってしまった。





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