キミイロ



「優美ちゃん……?」


杏実さんが何も言わない私に声をかける。


「嫌なら、受けなくてもいいよ?」


かず先生は、私が嫌がってると思ってる。


私は顔を上げ、2人を見る。


杏実さんの瞳、不安そうに濁ってる。
杏実さんの瞳の色、きれいなピンクなのに……。


次に、かず先生の瞳を見る。
先生の瞳も悲しそうな色になっている。
かず先生の色、澄んだ青色で大好きなのに……。






< 75 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop